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第8回文学フリマの感想とか(超長文)

 文学フリマお疲れ様でした。蒲田、僻地ですけど広くてゆったりした会場は人が邪魔になんなくて良いですね。ただ秋葉原時代の2階の淀んだ感がなくなったのを意外と寂しく思いました。
 LOL第9号はまったく売れませんでした。「冊子交換歓迎☆」などと打ち出したものの、誰も交換しにきませんでした(お隣さんとだけ)。反省することしきりです。
ただ、中身が悪いことはないはずなので、、買っていただいたごく少数の方方、損はしていないはずです。よろしければ感想などお寄せください。もし「損したあ!」などと思っていらしたならば、鼻紙などに……つかえば……インフルエンザもあるし……いくぶんか取り返せるかと……

購入リスト ※印は無料配布 ☆印は交換

※「チョコ文庫 第8回文学フリマ増刊号」チョコ文庫
 「ピーピングダイアリー」佐藤
 「le sincerite de Baudelaire vol.2」彗星塔
 「coda vol.4」Coda Group
 「flexure」吉野家卒業生
 「S.E vol.2」左隣のラスプーチン
 「木曜日 no.24」木曜日
 「共感覚 第3号」共感覚ペンクラブ
☆「Chun Beam!! 1号」Chun Beam!!
☆「DAISY CHAIN vol.4」DAISY CHAIN製作委員会
 「掌編集」西瓜鯨油社
 「UMA-SHIKA 創刊号」文芸同人UMA-SHIKA
 「遡 青号」遡
 「破滅派 四号」破滅派
※「筑波学生文芸賞 第1号」筑波批評社?
 「さがしもののさがしかた」if→itself
 「文藝ajo 2009春冊子」文藝ajo
※「瑞穂文学 56号」千葉商科大学文芸部
 「マリーの一生」西岡兄妹

 都合19冊。ただ、当初の予定とは購入基準をだいぶ変えたので、前回の文学フリマと同じ基準にしてたら半分以下になったと思います。前回も10冊以上は買ってるので、規模は大きくなったけど、僕の選択の幅は狭くなった感じ。「うちが売れねえ」ということも含めて、そのことについてちょっと考えました。

 まず文学フリマに参加するサークルの属性を以下に分類。

A.サークル内部だけで作者・読者の流通が完結しうる(冊子販売などを主活動としていない)小説サークル 
 A-1.従来からある、地域型、もしくは創作ゼミ由来の同人結社
 A-2.従来からある大学の文芸サークル

B.即売会などでの冊子販売を主活動とし、主に文学フリマのみに参加する(または文学フリマを契機に結成された)小説サークル
 B-1.ジャンル(ミステリー・SF・ラノベなどジャンルを名乗れる)小説を主に書くサークル
 B-2.非ジャンル(ジャンルでくくれない。純文学と称するものもこれに含む)小説を主に書くサークル

C.即売会などでの冊子販売を主活動とし、文学フリマ以外の即売会などにも参加する(文学フリマとは関係なく結成された)小説サークル
 C-1.ジャンル小説のサークル
 C-2.非ジャンル小説のサークル

D.評論系のサークル

E.小説・評論以外の文学形式(詩歌・戯曲・漫画など)のサークル

F.ミニコミ・雑誌系のサークル

 で、僕が関心を持つのは、基本的にB-2、ないしはC-2に属するサークルなんだけど(LOLはB-2)、このタイプは第7回から参加数がほとんど増えてない気がする。増加分はほとんどC-1のような印象で、だから結局あんまり買うものがなかったってことになる。ジャンル小説が増えていることには全然文句はないんだけども、B-2こそ文学フリマを必要とするタイプだろ! と思う。

 それから各属性への来場者の購入志向を考えてみると(あくまでイメージ)

 A-1.(同人結社系)、B-2.(文フリのみ・非ジャンル)、C-2.(即売会積極・非ジャンル)
 →非ジャンル系の小説は取っ掛かりがないため、購入判断が難しい。
  判断が難しいので「なら買わない」に寄りがち。
  立ち読みなどをしたとしても、面白いかどうかははっきりしづらい。

 A-2.(大学サークル系)
 →基本的には上記に準ずるが、大学名のブランド力と同世代の積極性が見込めるので、幾分判断しやすい。。

 B-1.(文フリのみ・ジャンル)、C-1.(即売会積極・ジャンル)
 →ジャンル小説は売り手もファン層にしぼってアピールできるし、買い手もジャンルへの好みなどで判断がしやすい。

 D. (評論系)
 →知名のものを取り上げているので取っ掛かりやすい。

 E. (非小説系文学)
 →独自のコミュニティがあったり、マイナーな分クオリティが高いサークルが多いので、ある程度の需要はある。

 F. (ミニコミ系)
 →コンセプトがはっきりしているものが多いので、判断がしやすい。


 1番売りづらいのも非ジャンル小説なのよね。まあ、そこは内容とは別に表紙やディスプレイの工夫をすればいいんだろうけど、ジャンル小説系や評論系はカテゴリによってコミュニティができてて客が集められるし、自分たちもそのカテゴリの本を積極的に買って楽しんでる。
でも、あくまで印象ですが、非ジャンル小説系のサークルの人たちは他のサークルの本をあんまり買ってない気がする。自分たちが買わないのに誰が買うと思ってるんだろう。

 で、継続意欲に関しても、Aはもともと文学フリマを必要としていない組織形態だから「売れないなら出なくていいよ」ってことになるし、B-2の人は、売れないっつってがっかりしてモチベーションが維持できないか、組織として機能しきれず継続して発行できない。僕が見た感じでB-2に系統されるようなサークルで第7回も出てるのは4つか5つくらいじゃないかなあ? 第6回なんかでは面白いなあって冊子結構あったけど、第8回では1つも出てなかった気がする。まあ、第1回からでてるのにまったく売れないLOLってサークルもあるけど。

 結局AとかBの非ジャンル小説系のサークルは数が増えなくて、即売会を理解していて、売る工夫などもちゃんとしているCのジャンル小説系のサークルが増えてくる。とすると、文学フリマの独自性ってのはなくなっちゃうんじゃないかと思ってしまう。普通の市場で売れない非ジャンル小説が生き延びるために、当初文学フリマは考えられたんじゃなかったのだろうか? 
 非ジャンル小説系のサークルもジャンル小説や評論系とサークル数も販売数も拮抗できるくらいに頑張ってほしいなあと思う。そのためには、ただでさえ売れねえんだから、文学フリマにしっかりとコミットすることが必要なんじゃないだろうか。コミュニティとして成立したほうが判断の物差しができやすい。物差しができれば、文フリ大手サークルなんかもできて、底上げになってくると思う。まあ、要するに即売会での売れる工夫を考えると共に、他のも積極的に買って中身を評価していこうぜ、ということです。そういうことをしたくないのなら、普通に文学賞でも狙って商業出版を目指すべきだと思う。

 けしてうちが売れなかった僻みではないです。売れねえのはおめえん所だけだ。と言われたらそれまでなんだけどね。精進します。

http://d.hatena.ne.jp/jugoya/20090510
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by lol_5 | 2009-05-13 18:53 | 文学フリマ
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