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第9回文学フリマ読書感想その3

「大吉 弐」(大吉エクセレント

入地均「村岡のいる街」

大小さまざまな怪物が現れるようになり、そのために人が簡単に死んだり、幸せになる世界。深夜に寄ったマクドがビルごとひっくり返されて、そこで人殺しの少女に出会う主人公。なんとなく流れで家に連れてきたが・・・・・・

よくある村上春樹型主人公と不思議ちゃんのボーイミーツガールだと思いきや、本当に気力の無いどこか暢気な主人公と、とにかく誰かにあらすじを説明してやりたいくらいの絶妙な脱力系不条理展開に引き込まれ、ニヤニヤしながら一気に読んでしまった。

語り手でもある主人公の、やる気の無いなりに、おかしくなってしまった世界と誠実に向き合おうとする姿勢がなかなか憎い。正直、文章そんなに上手くなく、誤字も多いんだが、これはヘタウマってやつなんだろうと思えてくる。

ちょっとだけネタ晴らしすると、小説の最後で、主人公の見た目がオリックスの仰木監督のようになる。それで、「続く」とくるんだから気になってしまうではないか。
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by lol_5 | 2009-12-23 11:52 | 文学フリマ
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