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第11回文学フリマ読書感想3

没法子「玩物喪志」(木曜日 No.27)

過去を「再体験」できる仮想空間を開発するも、自らその世界に閉じこもってしまった「救世主」を、『利益のため』『理想のため』『自分のため』理由をまとめきれないまま連れ戻そうとする主人公。
わりと流行りの設定のように思えるが、面白いのは救世主も主人公も中年の冴えないおっさんであるところ。
二人とも幼稚なルサンチマンを抱えてるが、なんだか中年であるがゆえの子供っぽさに思えて、なんとも遣る瀬無い。
上記の人物造形に加えて、主人公のいびつな女性観(欲望?)が視覚化されていたり、乾いた文体でだらしない行動を描写したりして、読んでる間も読み終わった後も、モヤモヤしてしょうがない。
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by lol_5 | 2011-02-13 14:41 | 文学フリマ
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