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第13回文学フリマ読書感想「突き抜け4」

「突き抜け4」突き抜け派

妙にキラキラしたお誕生日モードみたいな兄ちゃんの表紙と、変なおっさんの写真が挿絵にはさまっており萎えるが、中身はわりとまとも。6人の作家で6作品収録。

阿藤智恵「マチゾウ」
マチゾウというあだ名のなんだかぼんやりした男を中心として、周囲の人間の関わりをぼんやりと描写した掌編。人と人の出会いや思い出、つながりを、ややとぼけた調子でゆるやかに何気なく描いており、気兼ねなく読めて面白かった。あっさりしているけど奥行きのある、こういう作品は好きです。

ひのじ「甘い乳」
親戚の老婆に引き取られた少女の視点で、同じように老婆の世話になっている妙齢の女性との交流を描く。結構長めだが穏やかに話は進む。まあ、タイトル通りのど定番の少女小説。文体はですます調だが、品はしっかり保っているのであざとくない。何時代なのかよくわからない設定だが(近現代だろうけど)、雰囲気には引き込まれる。ラストシーンの女性の肌の描写にはぐっときた。パクりたい。
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by lol_5 | 2011-11-25 08:23 | 文学フリマ
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