「IT」(おおきなかぶ)
2人の作家で小説が3本に短歌集が1本。装丁が丁寧でその筋のセンスが感じられる。 DJ Yudetaro 「友達の披露宴」 上京して貧乏暮らしをしている語り手に、在郷の友人から電話がかかってきて、今までの交流を振り返りながら彼の結婚披露宴に向かう、というわりとベタな「変な親友紹介物」。 まあ、展開はありがちとはいえ、友人「柳井」の、実直すぎてただ夢中に前へ進むことにしか興味を示さない、その破天荒な人柄と、そこから引き起こる絶妙にありそうでなさそうなエピソードは魅力的。語り手はバカバカしさを装いながらも、その得難く個性的な友人を、無駄のないことばでやさしく見守っている。 おっとりした気分で読める良い作品だと思う。
by lol_5
| 2012-11-23 01:00
| 文学フリマ
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