<< LOL九号 第7回文学フリマ終了 >>

第7回文学フリマ雑感

やっと全部読みました。
まず入手物リストから

 國學院大學文藝部「若木文学2008」、「若木分冊2008特別号」
 破滅派「破滅派第3号」
 文化学院小説ゼミⅡ「東京天竺」
 御伽グラフィカ「from思春期 till適齢期」
 DAISY CHAIN 制作委員会「DAISY CHAIN3号」
 phenomenon「phenomenon」
 POST OFFICE「CENOTAPH1号」「CENOTAPH2号」
 早稲田文学「Inside Out3号」
 文芸誌同人 M@D AGE「M@D AGE1号」「MAD1」「MAD2」
 國學院大學マンガ学研究会「マンガ学研究2号」
 TOLTA(トルタ)「TOLTA3」
 クラスクロカワ「ハルメリ」

ゼロアカ関係は
 「新文学」「筑波批評」「腐女子の履歴書」「フランス乞食」

小説に限定して、面白いなと思った作品は(作者名敬称略)

 新家智実「梅の花が落ちるとき」(若木文学2008)
 鎌田順也「ふくちゃん」(東京天竺)
 菱井真奈「Hカップでぷりんぷりんミサイル型」(東京天竺)
 渡邊利道「残酷な月」(CENOTAPH2号)
 大谷マサヒロ「ユビキタス社会における、ある人たちの話」(破滅派)
ゼロアカで一番しっくりきたのは「フランス乞食」の坂上秋成。




率直に言うと、入手段階で昔からの文芸同人と、大学の文芸サークルは避けるようにした(国大系は母校なので除外)。

この2系統のサークルは、おそらく基本方針として投稿された作品は全て掲載しなければならないから、作品間にレベルの差が大きく出るし、作家の嗜好や熱意の差もあって雑誌そのものがガラクタ市みたいになってしまう。文学フリマでまず目利きしなきゃいけないのに、さらに雑誌の中でも玉石混交だとちょっとしんどい。

上記の2系統以外にも、複数の仲良しでやってたり、公募で会員を集めてる規模の大きめなサークルにもいえることで、要するに、特定の意向を持つ編集権が弱いから、つまんない作品でも載せざるを得なくなるし、雑誌の統一感もとれない。

そもそも同人誌は作者=読者であって、もともと部外者が読むことを想定して作ってないから、はっきりいって編集権がないなんてことには良いも悪いもない。ただ、文学フリマが誕生して、それに参加するってことになるとそうはいかなくなってくる。作家と読者の明確な線引きが必要になってきて、つまりそれが編集することだと思う。ただ、それだとあんまり商業ベースと変わらないんじゃないかとも。

聞くところ、コミケなどで活動するパロディの同人サークルは、駆け出しの頃こそ2,3人で合同するが、慣れてくれば基本的には1人で運営するようになるらしい。そうやって1人で活動しつつ、アンソロジーなどを企画した際に離合集散するとのこと。

まあ、複数でやらないと冊子の作成コストがかかりすぎるというのがあるけど、作家単位、つまり直に作者と読者が向き合うという形の方が、読み手としても気にいらないものをつかまされるリスクが軽減するし、リピーターもできやすいんじゃないかと。

要するに読者ひとりひとりが編集者であって、自分の好きな「文学フリマ」という雑誌が作れる。(初心者は人の選んだアンソロジーを買う)

文学フリマの拡大にともなって、旧来の同人の解散、そしてある意味文学フリマそのものが「巨大な同人」になるのかもしれない。
[PR]
by lol_5 | 2008-12-07 22:45 | 文学フリマ
<< LOL九号 第7回文学フリマ終了 >>