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第9回文学フリマ読書感想その8(ラスト)

「零と士 創刊号」(サブカル堂)※委託だった模様、購入したサークルは肉屋

「創刊の辞」とか「創刊に際して」とか「創刊のことば」とかいう記事だけで9本、全体のページ数の3分の1を占める。そして「休刊の辞」もある。この雑誌はこれで終わりらしい。この世界の片隅にはこんなにもふざけた人たちがいるのかと感心した。

肉十八「ダーティーハリーポッター」
題名からもう嫌な予感がするだろうが、ダーティーハリーが魔法学校に潜入する。しかも書き出しが「ぼっちゃん」


親譲りの鉄砲(マグナム)で子供の時から損ばかりしている。


良い意味で最低。
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by lol_5 | 2010-01-15 22:16 | 文学フリマ

第9回文学フリマ読書感想その7

「東京天竺 2」(東京天竺

菱井真奈「蜜経新聞販売店にてアーバンライフ」
あらすじとか面倒くさい。暴力的かつものすごく即物的で、さも当然のように狂ってるところが、この人大丈夫なんだろうか、と心配させるが、ブースでお見かけしたところ普通の女の子だった。中原昌也がまちがって女らしくなったらこうなんじゃないかと思われる。

福島侑子「裏庭」
皇太子妃美智子殿下の御成婚の話題になる頃。精神科医を父に持ち、病院の中で家族と住んでる少女は、病院の裏庭で、一人自転車の練習をする。病棟の上からはいつも、その様子をじっと見ている患者がいる。
少女の生活をあたたかに描きつつ、それによって子どもには見えない世界のあることもほのかに浮かびあがらせている。挫折も成長も無く、ただ少女を描いたことが好ましい佳品。
ああ、なるほど長嶋有の弟子筋だな、という感じ。
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by lol_5 | 2010-01-15 22:05 | 文学フリマ

第9回文学フリマ読書感想その6

「雨の日、テトラポッドで」霜月みつか(1103号室

ゲイとノンケの悲恋、と書いてしまうと実も蓋もないが、気取らない筆致で関係を丁寧に描いている。
ゲイ側とノンケ側の各々の語りで同じ事柄を別に章立てて書いていて、こういう手法は得てしてご都合主義に陥りやすいんだけど、この作品に関しては主観が一方に偏ることなく美しく対称になっていて読みよかった。

セクシュアリティの問題をちゃんとかけてるかどうかは私自身が寡聞なのでちょっとよくわからんが、作者の作品に対する誠実さ、丁寧さは読んでて印象に残った。


ちなみにあと3冊で文学フリマで入試した本全部読み終わります。
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by lol_5 | 2010-01-09 11:05 | 文学フリマ